リトル・バイ・リトル

リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

リトル・バイ・リトル (講談社文庫)

島本理生さんの作品をもう一冊読んだ。

「けど、楽しいか楽しくないかは本人次第だと思いますよ。うちの母なんて、とくに楽しいことがなくても、いつも楽しそうだし」
(中略)
「家の中は生活の基本だからね。僕もこの仕事のおかげで三食すべて家族と一緒に食事ができる。幸せな生活だよ」

「亀子ってなんですか?」
「なんですかって橘さん、その名前で犬や猫なわけがないでしょう」

「どんな言葉にも言ってしまうと魂が宿るんだよ。言霊って言うのは嘘じゃない。書道だって同じことで、書いた瞬間から言葉の力は紙の上で生きてくる。そして、書いた本人にもちゃんと影響するんだよ」

g:hatena:keyword:「はてな年間100冊読書クラブ」(06/20)