クビキリサイクル

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

いーちゃん、と、玖渚友(くなぎさとも)。いーちゃん視点でずーっと話が進む。
最後まで、どっちがほんとで、どっちがほんとでないのか。よくわからなくなって、それが面白い。

「つまりだな。これは天才ってのは何であり、そして何でないのかって問題なんだよ。無能だったらそれはそっちの方がいいんだ。とんでもなく鈍感だったなら。生きている理由をそもそも考えないほどに、生きている意味をそもそも考えないほどに、生きている価値をそもそも考えないほどに鈍感だったなら、この世は楽園でしかない。平穏で、平和で、平静で。些細なことが大事件で、大事件は些細なことで、最高の一生を終わることができるんだろうよ」

100冊読書(16冊/50冊)